海外駐在で成果を出すポジション別マインドセット

最初に結論を言います。

海外で働くときに一番大事なのは、経営者のようなマインドを持つことです。

プレイヤーでも、マネージャーでも、経営層でも、海外で成功するために必須のマインドです。

ただし、立場ごとに求められるマインドは異なります。

プレイヤー・小規模マネージャー・社長クラスの方と接する中で感じたことを基に、それぞれに必要な考え方を整理します。

僕の失敗談も交えてお伝えします…


目次

プレイヤーとしてのマインド

プレイヤーは、現地スタッフと仕事をする機会が多くあります。

1番気楽なポジションでもありますが、成果を出せないと、メチャクチャきついです。

特に営業は、「プレイヤーの信頼度 = どれだけ成果を出したか」 と言っても、過言ではありません。

少しでも成果を出すためのマインドをご紹介します。

環境に慣れるまでは、成果が出しづらいです。
その期間は、高いお金をもらっているのに何しに来たんだ?
と言う視線が死ぬほど辛いです…

日本以上の主体性

日本では「上司の指示に従う」ことが美徳とされる場面もあります。

特に、日本人スタッフの少ない海外では、指示待ちでは仕事が回らないことが多いです。

上司への「報連相」は必要ですが、自分が急かすくらいの姿勢で問題ありません。

簡潔なコミュニケーション

現地スタッフに対して、長い説明や曖昧な表現は通じません

結論を先に伝え、そのあとに理由を補足するだけで理解されやすくなります。

完璧な説明よりも、短く伝わる言葉を意識しましょう。

馬鹿にできない日常会話

意外と大切なのが、移動時間や食事の時間の会話です。

お互い違う言語で、コミュニケーションも上手くいかないことも多いかもしれません。

ただ、少し頑張って話してみると、意外と仕事がやりやすくなってきます。

オススメの食べ物・観光地、週末の予定は、単語も簡単で話しやすいです!


小規模マネージャーとしてのマインド

次に、数人から十数人を率いるマネージャーです。

プレイヤーとしての能力だけでは足りず、チームを動かす力が求められます。

海外では、プレイヤーとして駐在していても一部マネージャー的な役割を担うことも少なくありません。

文化の違いへの寛容さ

日本的な働き方を押し付けても成果は出ません。

時間感覚や会議の進め方、報告の仕方などは国ごとに異なります。

違いを理解し、その中で成果を出す姿勢が必要です。

任せる勇気

自分でやった方が早いと思うかもしれません。

しかしマネージャーの役割は「自分が動く」ことではなく「チームで成果を出す」ことです。

責任と裁量を部下に渡し、任せることでチームの力が引き出されます。

スタッフ同士の仲介役

日本人スタッフと現地スタッフ、現地スタッフ同士、(日本人スタッフ同士)の関係は、割と複雑です。

そして、現地スタッフは、日本人スタッフと比較して簡単に退職します。

少しでも、長く働いてもらうために、スタッフ間の関係性を良好に保てるように取り持つことも大切です。

長く働いているスタッフ同士でも、仲が良いかというと…
特にチームの核がやめてしまうと仕事が止まります。
冗談ではなく、本当に。


社長クラスとしてのマインド

最後に、社長や経営者クラスのマインドについて触れます。

これは僕自身が、海外で実際に社長クラスの方とお会いする中で強く感じたことです。

直接自分がその立場になる人は少ないかもしれませんが、「最終的に求められる姿勢」として知っておいて損はありません。

ビジョンを語る力

数字や計画を示すだけでは人は動きません。

なぜこの事業をやるのか、どこに向かうのかを語り続けることが大事です。

ビジョンに共感する人が集まることで、組織は強くなります。

優秀な人材が残る会社の社長は、皆さん、夢を語っていました。

日系企業である自負

日系企業が日系企業として勝負する場合、ローカル化がとても危ないです。

少しずつローカル化していき、価格勝負に、サービスの質が下がり、元々の客先からも見放される…

日系企業として、「譲らないポイント・勝負しない決断」を大切にする必要があると感じました。

本社との橋渡し

本社と現地の温度差は必ず存在します。

そのギャップを埋めるのは、社長の情熱と牽引力です。

双方の立場を理解し、納得できる形を作ることが求められます。

正直に言って、社長クラスのマインドは遠く感じられるかもしれません。

しかし、駐在の先に割とはっきり見える未来でもあります。

準備をするに早すぎるなんてことは、絶対にありません。


まとめ

  • プレイヤー:主体性・簡潔なコミュニケーション・日常会話
  • 小規模マネージャー:文化への寛容さ・任せる勇気・スタッフ同士の仲介役
  • 社長クラス:ビジョンを語る・日本企業という自負・本社との橋渡し

立場ごとに求められる考え方は異なりますが、共通して大事なのは「自分が経営者だ」という意識です。

自分が仕事をしやすくするためにも、これらのマインドは忘れないようにしてください!

プレイヤーについては、以下の記事で詳細に紹介しています!

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